バイオレット ライト。 紫光(バイオレットライト)の成人強度近視に対する近視進行抑制の可能性 鳥居秀成、根岸一乃(眼科)|KOMPAS

バイオレットライトてなんだ!? ブルーライトとは違い、「浴びる」ことが大事なライト

バイオレット ライト

外で遊ぶ子供は近視になりにくい 特定の波長の光が健康に影響を与えるといえば「ブルーライト(380~400ナノメートル)」が思い浮かぶ。 目への負担だけでなく、不眠やうつ、高血圧、肥満、糖尿病リスクなどを高めるという。 「バイオレットライト(360~400ナノメートル)」は、それより波長が短く、屋外環境光にのみ含まれる光だ。 坪田教授がバイオレットライトに注目したきっかけは、高度近視の治療として眼内レンズ(水晶体の代わりに目の中に挿入するレンズ)を入れた患者の中で、近視の進行度に差が出ていたことだったという。 レンズの性能などには差がないにも関わらずなぜ進行度がことなるのかを検証したところ、眼内レンズがバイオレットライトを通すか、通さないかの違いがあったのだ。 近視は眼球が異常成長して長く伸びてしまい、網膜にピントを合わせづらくなってしまった状態だが、坪田教授の詳細な分析の結果、バイオレットライトが網膜に入ると「EGR1」という遺伝子が活性化し、異常成長を抑制していることが確認された。 「1日2時間以上、外で遊んでいる子どもは、両親が近視でも近視になりにくいということは世界中の近視研究者にはよく知られていたことでした。 屋外光にのみ含まれるバイオレットライトを浴びている時間の違いだったと考えると、長年の疑問にも答えが出ます」 ただし、外で遊ぶと近視の予防になると言われていたが、近視になると外で遊んでいても進行抑制効果が少ないと言われていたともいう。 この疑問に対して坪田教授はこう説明している。 「コンタクトレンズはバイオレットライトを一部通しますが、メガネは通しません。 今までは眼科医は『メガネをかけても近視は進みません』と答えていましたが、バイオレットライト仮説が正しければ、間違っていたことになります」 バイオレットライトを浴びるツールを開発中 坪田教授は国内での失明要因として近視が5位になっており2050年には1位になる、高校卒業時の近視率が8割に達するといったデータに基づき、近視の増加は目の異常のパンデミックともいえる状態だと指摘。 増加に歯止めをかけるため、バイオレットライトの有効性の検証を深めていく考えだ。 しかし、2時間以上外に出ればいいという単純な話ではない。 坪田教授によると。 50年前の小学生は平均3. 5時間外で遊んでいたが、20年前には37分まで減少。 高校生は10分となっており、とても外に出る時間を増やせるような状況ではない。 また、仮に室内で窓際など太陽光が差し込む場所にいたとしても、窓を閉めるとバイオレットライトが完全に遮断されてしまう。 そこで坪田教授は自動的に点灯してバイオレットライトを照射するメガネや、バイオレットライトを点灯するLEDライトなどを開発。 家の中にいてもバイオレットライトを浴びることができるこれらのツールを利用することで近視抑制効果があるか、臨床研究に取り組んでいる。 また、メガネメーカーと共にブルーライトはカットしバイオレットライトを通すメガネを発売する予定もあるという。

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バイオレットライトは大人の近視抑制にも効果的?JINSメガネで紫光を透過!

バイオレット ライト

私たちに届く太陽光は、紫外線から赤外線まで、幅広い領域の波長をもっています。 そして、太陽光に含まれる紫外線が肌の老化に関わっているということをご存知の方もいるでしょうし、ブルーライトが目に良くないという話しを聞いたことがある方もいるでしょう。 今回は、中でも目に大きな影響を与えることが分かっている、ブルーライト・バイオレットライトについてご説明したいと思います。 ブルーライトが目に与える影響とは 私たちは目を使ってものを見ています。 光が物体に当たり、跳ね返ってくる光を受けることで、物体の色や形、大きさなどを「見る」ことができるのです。 私たちが「見る」ことのできる光は、 太陽光の中でも可視光線と呼ばれ、波長はおよそ380~770nmの範囲。 昆虫や動物では、見える波長の範囲が異なり、アゲハチョウなどは紫外線も見ることができるといわれています! 五感の中で視覚に最も頼っている私たちにとって、光というのはとても重要なものなのです。 しかし、さまざまな光の中には、私たちの体にとって望ましくない影響を与えるものがあります。 強いエネルギーを持つ紫外線は、殺菌作用や皮膚でビタミンDをつくるなど、浴びるメリットもありますが、 浴びすぎるとシミやシワの原因や、皮膚がんの原因となるなどのデメリットも。 可視光線という私たちが見ている光の中で、380~500nmの領域はブルーライトと呼ばれています。 ブルーライトは、私たちの体内時計の調節などに働くため、日中浴びることはとても重要です。 しかし、私たちの目の角膜や水晶体が通過することのできる光線の中で最も強いエネルギーに相当するため、目に大きな負担を与えることが報告されています。 日常生活を送るうえで、太陽光に含まれるブルーライトは大きな問題とはならないと言われていますが、新しい光源として定着しつつあるLED、PCの画面やTV、中でもスマートフォンから発せられるブルーライトが、加齢黄斑変性という眼病へ影響することが報告されています 出典:Molecular Vision 2017; 23:52-59。 最近は、ブルーライトカット効果のあるメガネやサングラス、コンタクトレンズなども人気を集めており、人々の関心が高いことが分かります。 太陽光は目に悪い? それともいい?? 新しく注目されているバイオレットライトについて こうなると、太陽光そのものが目に悪いような気がしてきますが、実はこんな研究データがあります。 米国オハイオ州立大学検眼学科によると、 週3回屋外で活動やスポーツをしている子どもは、そうでない子どもよりも近視になる確率が低いというのです 出典:Invest Ophthalmol Vis Sci。 2007 Aug; 48(8):3524-32。 なぜ屋外で活動する子どもに近視が少ないのでしょうか? 慶應義塾大学医学部によって、 太陽光に含まれるバイオレットライトに、近視を抑制する効果があることが報告されました。 片目だけ近視にしたヒヨコを、両目にバイオレットライトを照射する群としない群にわけると、照射した群では、近視の進行が抑えられることと、近視を抑制する遺伝子の発現が確認されたのです(出典:EBioMedicine. 2017 Feb; 15: 210—219. バイオレットライトとは、可視光領域の中でも波長の短い360~400nmという、一部ブルーライトに含まれるの光のことで、UV-Aのすぐ近くに位置します。 蛍光灯やLEDといった、室内を照らす光源にはほとんど含まれていないため、十分に浴びようとすると、外へ出るしかありません。 1日に2時間ほど屋外活動をすると、近視率が下がると報告されています。 近年、近視は世界的な問題となっています。 欧米の若者の近視率が50%程度、特に東アジアでは高く、中国や韓国の都市部の若者においては90%以上だといわれており、これは半世紀前のおよそ2倍の数値です。 2015 Mar 19; 519 :276-278。 世界的に近視は都市部の若者の間で特に広がっており、スマートフォンやTV、PCなどの普及はもちろん、最近の子どもの外遊びの時間の減少が原因のひとつではないかと考えられています。 太陽光を浴びる時間をつくろうとすると、紫外線の弊害が気になる方もいらっしゃるかと思います。 しかし、今回お話しした近視に対する効果や、皮膚でビタミンDを生成する働きや体を温める効果、体内時計を整える効果など、太陽光を浴びるメリットがあることも事実です。 時と場合によって、日焼け止めやサングラスといったアイテムも取り入れながら、太陽光と上手に付き合っていきたいですね! [文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]•

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バイオレットライトが近視を抑制 ブルーライトと紫外線の間の光

バイオレット ライト

株式会社ジンズホールディングス(東京本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:田中仁、以下JINS)は、近視進行の抑制に効果があると考えられている光「バイオレットライト」について、慶應義塾大学の坪田一男教授が代表を務める慶應義塾大学医学部発ベンチャー 株式会社坪田ラボ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:坪田一男)と共同プロジェクトを開始いたします。 本機器の開発は、メガネが持つ「視力補正」という根本的な役割を「近視の進行そのものを抑制するソリューション」へと拡大させる新たな挑戦です。 8%(47億5800万人)が近視に、9. 現代社会において、近視は失明につながる恐れのある見過ごせない疾患であると言えます。 0未満の割合が過去最高となるなど、近年、視力の低下傾向が顕著になっています。 こうした問題を解決する鍵として近年注目されているのが「バイオレットライト」です。 バイオレットライトは、太陽光に含まれる、ブルーライトよりさらに短い波長360〜400nmの領域の紫色の光です。 しかし屋内環境において、窓など現在一般に普及しているUVカット機能を備えたガラスはバイオレットライトが透過しないものがほとんどです。 上記の研究成果によれば、屋内活動が中心になりつつある現代社会では、バイオレットライトを浴びる時間が減り、近視進行の危険性が増していることになります。 ブルーライトに関する共同研究でもタッグを組んだ、坪田一男氏(慶應義塾大学医学部眼科学教室教授)との協業により、世界初となるバイオレットライトを使った近視進行抑制メガネ型医療機器の開発に着手。 2020年以降に治験を開始し、製造販売承認取得を目指します。 本機器は、近視が進行しやすい6歳〜12歳の小学生*を対象に開発予定です。 屋外環境におけるバイオレットライトの放射照度の範囲をもとに、自然な太陽光の照度を忠実に再現。 フレーム内側に搭載される照射ライトから、小学生が屋外環境に3時間滞在するのと同等量の照度のバイオレットライトを放射、ライトは直接視界に入らず、外側からも見えない構造設計となる他、自然な見た目で普通のメガネと変わらないデザインを目指します。 フレームにはお子様にも安心な軽量性・弾力性に優れた素材を使用する予定です。 *製造販売承認申請時には対象範囲設定が変更になる可能性があります 近視のない世界の実現に向けて(JINS田中仁 コメント) JINSではこれまで、「Magnify Life(=アイウエアを通じて人々の生活を豊かにする)」を理念として、アイウエア業界の常識を覆すさまざまなイノベーションに挑戦してまいりました。 特に、2011年に発売した「JINS PC(現JINS SCREEN)」は、「眼を守る」という付加価値をアイウエアに与え、普段視力矯正メガネを必要としない人々をも巻き込んだ「機能性アイウエア」という新市場を創出。 「ブルーライト」という概念にもいち早く着目し、現代社会にとって必要不可欠であるデジタルディスプレイに潜むリスクに警鐘を鳴らしました。 そんなJINSの次なる挑戦である、バイオレットライトを使った近視進行抑制メガネ型医療機器の開発は、メガネが持つ「視力補正」という根本的な役割から「近視の進行そのものを抑制するソリューション」へと進化するための新たな挑戦です。 坪田ラボがバイオレットライトの医学的な研究を行い、それをJINSが製品化して世の中に普及させることで、イノベーションを生んでいきます。 これからもJINSはプロダクトの可能性を変え、顧客体験を変え、さらにデータを活用し、JINSのビジネスモデル自体も変えていきます。 そして、アイウエアをプラットフォームとして、様々な価値を提供する業態への変革を目指していきます。 坪田ラボについて 坪田ラボは、近視、ドライアイ、老眼に革新的なソリューションを研究開発する慶應義塾大学発ベンチャーです。 健康、医療分野のイノベーションを通して世界をよりごきげんに、健康に。 サイエンスに基づいた革新的な医薬品、サプリメント、医療器具、健康グッズの開発を通してパートナー企業の可能性を拓いていきます。 Opththalmology. JAMA Ophthalmol. Ophthalmic Physiol Opt. 2016 Jul;36 4 :388-94. EBioMedicine. 2017 Feb;15:210-219,.

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