三 月 の ライオン 15。 3月のライオン最新 15巻のネタバレ&感想 零の告白と田中師弟との対局

3月のライオン最新 15巻のネタバレ&感想 零の告白と田中師弟との対局

三 月 の ライオン 15

大切な人ができた桐山零くん まず「3月のライオン」の物語の はじめの方を振り返ると、 零くんは自分のことだけで いっぱいいっぱいでした。 それが川本家の三姉妹と出会ったことで、 まずそのことに自分でも気がつくように。 例えば2巻でひなちゃんにシェイクを おごってあげたとき。 「うちにおいでよっ 一緒にごはん食べよ?」 とひなちゃんに気をつかわれて、 自分のことしか考えられないことが情けない と感じていました。 そして、そんな零くんは 他にもたくさんの人との心のふれあいがあって、 だんだんと変わってきました。 ひなちゃんが学校でいじめられたり、 川本家に誠二郎がやってきたり、 といった事件のときには 体をはってみんなを助けるほどに。 さらには12巻では 盆踊りに行きたいモモちゃんのために 二階堂くんを電話で呼び出すなど、 それまでできなかった 人に頼ることもできるようになってきました。 そうして 心から交流することができる大切な人たち ができてきたのです。 なかでもひなちゃんは 特別な存在になりました。 それがこれまで描かれてきた 零くんの成長です。 過去と向き合い、未来を目指す 本巻では、これから零くんが 乗り越えて成長しないといけない課題が 改めて明らかにされました。 それが 「過去と向き合い、未来を目指すこと」 です。 零くんはもともと 「自分のことしか考えられない」 ということに加えて 「過去や未来に向き合うことができない」 という面を持っていました。 「自分のこと」の方がほぼ解決されたいま、 もう片方の問題に焦点が当てられたわけです。 どうして零くんがこうなってしまったかというと、 それは 両親と妹の突然の死と その後の 幸田家での内弟子としての日々に 原因があります。 居場所のなさを感じながら 猛勉強してプロ棋士になった零くんにとって、 これらの過去はつらくて思い出したくないものです。 それに零くんは、 今さら思い出しても過去は変えられないのだから、 振り返っても意味がない とも思っています。 たしかにその通りですが、問題は 過去とともに未来も見ようとしない ということです。 なぜ明るい未来を思い描いて それを目指さないのかと言えば、 失うことがこわいからです。 何かを手に入れてしまうと、 それを失ったときに耐えられない。 ある日突然いなくなってしまった家族のことを どうしても考えてしまう。 だからそもそも未来のことなんて 考えないようにしてきたのです。 そのせいで、 棋士であれば持つことがふつうの 名人や獅子王になりたいという夢 すらも持てません。 以下は先生の言葉ですが、 零くんはこんな状態なのです。 お前がずっと探して来たのは 自分が生きててもいいと思える場所 ただ ただ それだけだった そんな零くんは、 本巻でひなちゃんに 好きという気持ちを受け止めてもらったことで、 変わりました。 これまで「現在」のことしか考えられなかったのが、 「未来」のことも考えるようになったのです。 ひなちゃんとずっといて、 彼女を守りながらいっしょに幸せになる。 そんな未来が現実的に見えてきました。 そして、この未来を目指すには、 すべてを失ってしまった 自分の過去と向き合わなければいけません。 「過去」に向き合えなかったことが 「未来」を目指せなかった 理由なのですから。 このように本巻では、 「自分の過去を乗り越える」 というところに 物語のテーマが移ったのかなと思います。 過去の象徴である父の思い出 零くんにとって、 父の思い出は過去の象徴と言えます。 だから、本巻で零くんが田中七段から 父がプロ棋士を目指していたころの話を 聞いたことは、 「過去を乗り越える」うえで 欠かせないできごとです。 実は2巻でも零くんは あかりさんの言葉をきっかけに、 父のことをこんなふうに思い出していました。 何で忘れてたんだろう 僕は今 父さんがこがれた棋士の世界に 立っているんじゃないか…… ただ、このときは 直後に香子さんが現れたせいで、 すぐに「現在」の「自分」に 心が引きもどされてしまいました。 本巻で父のことを改めて思い出した零くんは、 2巻のときとは違って 父つまりは「過去」のことを「未来」と結びつけて 深く考えました。 それが本巻のラストシーンの モノローグにあらわれています。 「僕がこれから失くすもの」とは 本巻のラストにある 零くんのモノローグがこちらです。 僕が失くしたもの 手に入れたもの 僕がこれから失くすもの ーそして 失くしたくないもの これらの言葉の中には、 何のことを指しているのか わかりやすいものもあれば、 よくわからないものもあります。 一言ずつ意味を考えてみましょう。 「僕が失くしたもの」とは、 交通事故で亡くなった両親や妹、 そしてそれまでの平和な生活のこと。 「手に入れたもの」とは、 川本家の三姉妹や先生、棋士の仲間たちなど 心をゆるして交流できる人たちのこと。 「失くしたくないもの」とは、 特別な存在であるひなちゃん。 これらは 言葉とともに回想やひなちゃんの姿が そえられているので、 すぐにわかります。 その一方、わかりにくいのが 「僕がこれから失くすもの」 です。 この言葉にだけは イラストがそえられておらず、 何のことを言っているのか はっきりしません。 零くんが過去の経験から 何かを失うことをものすごく怖がっている ことを思えば、 具体的に何を失くしそうなのかはわからないまま ぼんやりと心配しているだけ、 と考えることもできます。 でも、私はこう考えます。 「僕がこれから失くすもの」とは 「将棋の強さ」のことなのではないかと。 なぜそう考えるのかを説明します。 本巻で零くんは対局中にすぐに 「まっ暗な部屋」に 入ってしまうようになったことに とまどっていました。 そして以下のように、 それが「報い」だととらえています。 多分これが報いだ 居場所が欲しくてついた嘘が まっくろな闇になって 静かに僕を追って来る 零くんが「まっ暗な部屋」のことを 先生に相談するとそれは 「時間の使い方」の問題だと 教えてくれました。 先生は「報い」だなんて 言葉は使いませんでしたが、 実は零くんが思っていることと ほとんど同じことを言っているのです。 つまりそれは、 ひなちゃんをはじめとする 自分の周りの人を大切にして 手放さないようにするためには、 他の何かを手放さなければならない ということ。 大切な人のために時間を使うのであれば、 そのぶん将棋のために使う時間は 少なくなってしまうのは当然です。 零くんはこれまで周りの人のことを見ず、 過去も未来も見ず、 ひたすら必死に目の前の将棋だけを やってきました。 だからこそ、将棋が強くなったのです。 それが周りの人を大切にして 過去や未来のことを考えるようになれば、 将棋は弱くなってしまうのではないか。 これが零くんが言う 「報い」の意味であり、 「僕がこれから失くすもの」 の正体だと私は思うのです。 将棋が弱くなって「居場所」を失うかも こう考えると、 本巻で野火止あづさ六段という 新キャラクターが登場した意味も わかってきます。 あづさはプロデビュー当時は 圧倒的に勝ちまくってチヤホヤされたものの、 零くんや二階堂が現れたことで 周囲の人が離れていってしまいました。 零くんはあづさに未来の自分の姿を 重ねることはしませんでしたが、 あづさのようになってしまうことこそ 零くんがおそれる未来なのです。 零くんは今まで将棋だけを 必死につかみつづけることで、 「将来を期待される棋士」という「居場所」を どうにかつくることができました。 それを将棋が弱くなることで失ってしまうこと。 そして、新たな「居場所」になるはずだった 大切な人たちまでもが、 将棋が弱くなった自分から離れてしまうこと。 零くんにとって これ以上の「報い」はないでしょう。 零くんのこうした思いは、 本巻のこちらの言葉からも読み取れます。 勝たなければ 強くなければ… 将棋で力を示せなければ 僕には何も残らない!! 勝てなければ 僕はただの 役立たずだ!! 獅子王戦で「失くさない」ことを証明する こう考えていくと、 零くんにとっていま大事なことは 「将棋が弱くならないこと」 でしょう。 そしてそれは、 将棋の対局に勝つことによってのみ 証明できます。 その対局のための舞台として 本巻で大きく取り上げられているのが 獅子王戦です。 獅子王戦といえば、 3巻で零くんが後藤九段に闘志を燃やし、 その対戦の前に島田八段に敗れた、 あの棋戦。 そのときの零くんの将棋で描かれたのは、 本戦で辻井九段を倒した対局と、 次に挑戦者決定戦のひとつ手前 準決勝 で 島田八段に負けた対局だけ。 その前の対局は 取り上げられませんでした。 ですが本巻では、 獅子王戦の本戦に進むための ランキングトーナメント戦の 準決勝と決勝の対局から ていねいに描かれたのです。 ここで優勝した零くんは 次は本戦に進みます。 ここからは私の予想ですが。 ランキングトーナメント戦の2局が こんなにしっかり描かれたからには、 本戦も1局ずつ取り上げられるはず。 そして、零くんが本戦を勝ち上がることで 「大切な人との時間を大事にすることと 将棋が強くなることは両立できる」 つまりは 「何も失うことなく幸せになれること」 を証明していく。 それが今後のストーリーの柱に なるのではないでしょうか。 その本戦の対局で これまで物語の中に登場してきた人物たちと 対戦していくことになれば、 これまでの物語の集大成として ふさわしい展開にもなります。 本戦を最後まで勝ち上がれば、 そこに待つのは ラスボスの宗谷冬司さんですし。 そんなことを考えると、 この獅子王戦が「3月のライオン」の物語の 最終章であるかのようにも思えてきます。 なんにせよ、 「未来」を目指すようになった零くんは、 これからは「失くす恐怖」と戦わないといけません。 私は「3月のライオン」15巻を読んで そんなことを考えました。 まとめ 「3月のライオン」の15巻。 本巻のテーマは、 零くんが過去と正面から向き合って のぞむ未来を目指すようになったこと。 その一方で、 ひなちゃんという「失くしたくないもの」を 手に入れた「報い」として、 「将棋が弱くなる」ことを 零くんは恐れているのではないかと 私は考えます。 何も失うことなく幸せになれることを 証明するための戦いとして 獅子王戦が進行していくと私は予想しますが、 実際にはどうなるのか 今後の展開が楽しみです。

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3月のライオン 14|白泉社

三 月 の ライオン 15

大切な人ができた桐山零くん まず「3月のライオン」の物語の はじめの方を振り返ると、 零くんは自分のことだけで いっぱいいっぱいでした。 それが川本家の三姉妹と出会ったことで、 まずそのことに自分でも気がつくように。 例えば2巻でひなちゃんにシェイクを おごってあげたとき。 「うちにおいでよっ 一緒にごはん食べよ?」 とひなちゃんに気をつかわれて、 自分のことしか考えられないことが情けない と感じていました。 そして、そんな零くんは 他にもたくさんの人との心のふれあいがあって、 だんだんと変わってきました。 ひなちゃんが学校でいじめられたり、 川本家に誠二郎がやってきたり、 といった事件のときには 体をはってみんなを助けるほどに。 さらには12巻では 盆踊りに行きたいモモちゃんのために 二階堂くんを電話で呼び出すなど、 それまでできなかった 人に頼ることもできるようになってきました。 そうして 心から交流することができる大切な人たち ができてきたのです。 なかでもひなちゃんは 特別な存在になりました。 それがこれまで描かれてきた 零くんの成長です。 過去と向き合い、未来を目指す 本巻では、これから零くんが 乗り越えて成長しないといけない課題が 改めて明らかにされました。 それが 「過去と向き合い、未来を目指すこと」 です。 零くんはもともと 「自分のことしか考えられない」 ということに加えて 「過去や未来に向き合うことができない」 という面を持っていました。 「自分のこと」の方がほぼ解決されたいま、 もう片方の問題に焦点が当てられたわけです。 どうして零くんがこうなってしまったかというと、 それは 両親と妹の突然の死と その後の 幸田家での内弟子としての日々に 原因があります。 居場所のなさを感じながら 猛勉強してプロ棋士になった零くんにとって、 これらの過去はつらくて思い出したくないものです。 それに零くんは、 今さら思い出しても過去は変えられないのだから、 振り返っても意味がない とも思っています。 たしかにその通りですが、問題は 過去とともに未来も見ようとしない ということです。 なぜ明るい未来を思い描いて それを目指さないのかと言えば、 失うことがこわいからです。 何かを手に入れてしまうと、 それを失ったときに耐えられない。 ある日突然いなくなってしまった家族のことを どうしても考えてしまう。 だからそもそも未来のことなんて 考えないようにしてきたのです。 そのせいで、 棋士であれば持つことがふつうの 名人や獅子王になりたいという夢 すらも持てません。 以下は先生の言葉ですが、 零くんはこんな状態なのです。 お前がずっと探して来たのは 自分が生きててもいいと思える場所 ただ ただ それだけだった そんな零くんは、 本巻でひなちゃんに 好きという気持ちを受け止めてもらったことで、 変わりました。 これまで「現在」のことしか考えられなかったのが、 「未来」のことも考えるようになったのです。 ひなちゃんとずっといて、 彼女を守りながらいっしょに幸せになる。 そんな未来が現実的に見えてきました。 そして、この未来を目指すには、 すべてを失ってしまった 自分の過去と向き合わなければいけません。 「過去」に向き合えなかったことが 「未来」を目指せなかった 理由なのですから。 このように本巻では、 「自分の過去を乗り越える」 というところに 物語のテーマが移ったのかなと思います。 過去の象徴である父の思い出 零くんにとって、 父の思い出は過去の象徴と言えます。 だから、本巻で零くんが田中七段から 父がプロ棋士を目指していたころの話を 聞いたことは、 「過去を乗り越える」うえで 欠かせないできごとです。 実は2巻でも零くんは あかりさんの言葉をきっかけに、 父のことをこんなふうに思い出していました。 何で忘れてたんだろう 僕は今 父さんがこがれた棋士の世界に 立っているんじゃないか…… ただ、このときは 直後に香子さんが現れたせいで、 すぐに「現在」の「自分」に 心が引きもどされてしまいました。 本巻で父のことを改めて思い出した零くんは、 2巻のときとは違って 父つまりは「過去」のことを「未来」と結びつけて 深く考えました。 それが本巻のラストシーンの モノローグにあらわれています。 「僕がこれから失くすもの」とは 本巻のラストにある 零くんのモノローグがこちらです。 僕が失くしたもの 手に入れたもの 僕がこれから失くすもの ーそして 失くしたくないもの これらの言葉の中には、 何のことを指しているのか わかりやすいものもあれば、 よくわからないものもあります。 一言ずつ意味を考えてみましょう。 「僕が失くしたもの」とは、 交通事故で亡くなった両親や妹、 そしてそれまでの平和な生活のこと。 「手に入れたもの」とは、 川本家の三姉妹や先生、棋士の仲間たちなど 心をゆるして交流できる人たちのこと。 「失くしたくないもの」とは、 特別な存在であるひなちゃん。 これらは 言葉とともに回想やひなちゃんの姿が そえられているので、 すぐにわかります。 その一方、わかりにくいのが 「僕がこれから失くすもの」 です。 この言葉にだけは イラストがそえられておらず、 何のことを言っているのか はっきりしません。 零くんが過去の経験から 何かを失うことをものすごく怖がっている ことを思えば、 具体的に何を失くしそうなのかはわからないまま ぼんやりと心配しているだけ、 と考えることもできます。 でも、私はこう考えます。 「僕がこれから失くすもの」とは 「将棋の強さ」のことなのではないかと。 なぜそう考えるのかを説明します。 本巻で零くんは対局中にすぐに 「まっ暗な部屋」に 入ってしまうようになったことに とまどっていました。 そして以下のように、 それが「報い」だととらえています。 多分これが報いだ 居場所が欲しくてついた嘘が まっくろな闇になって 静かに僕を追って来る 零くんが「まっ暗な部屋」のことを 先生に相談するとそれは 「時間の使い方」の問題だと 教えてくれました。 先生は「報い」だなんて 言葉は使いませんでしたが、 実は零くんが思っていることと ほとんど同じことを言っているのです。 つまりそれは、 ひなちゃんをはじめとする 自分の周りの人を大切にして 手放さないようにするためには、 他の何かを手放さなければならない ということ。 大切な人のために時間を使うのであれば、 そのぶん将棋のために使う時間は 少なくなってしまうのは当然です。 零くんはこれまで周りの人のことを見ず、 過去も未来も見ず、 ひたすら必死に目の前の将棋だけを やってきました。 だからこそ、将棋が強くなったのです。 それが周りの人を大切にして 過去や未来のことを考えるようになれば、 将棋は弱くなってしまうのではないか。 これが零くんが言う 「報い」の意味であり、 「僕がこれから失くすもの」 の正体だと私は思うのです。 将棋が弱くなって「居場所」を失うかも こう考えると、 本巻で野火止あづさ六段という 新キャラクターが登場した意味も わかってきます。 あづさはプロデビュー当時は 圧倒的に勝ちまくってチヤホヤされたものの、 零くんや二階堂が現れたことで 周囲の人が離れていってしまいました。 零くんはあづさに未来の自分の姿を 重ねることはしませんでしたが、 あづさのようになってしまうことこそ 零くんがおそれる未来なのです。 零くんは今まで将棋だけを 必死につかみつづけることで、 「将来を期待される棋士」という「居場所」を どうにかつくることができました。 それを将棋が弱くなることで失ってしまうこと。 そして、新たな「居場所」になるはずだった 大切な人たちまでもが、 将棋が弱くなった自分から離れてしまうこと。 零くんにとって これ以上の「報い」はないでしょう。 零くんのこうした思いは、 本巻のこちらの言葉からも読み取れます。 勝たなければ 強くなければ… 将棋で力を示せなければ 僕には何も残らない!! 勝てなければ 僕はただの 役立たずだ!! 獅子王戦で「失くさない」ことを証明する こう考えていくと、 零くんにとっていま大事なことは 「将棋が弱くならないこと」 でしょう。 そしてそれは、 将棋の対局に勝つことによってのみ 証明できます。 その対局のための舞台として 本巻で大きく取り上げられているのが 獅子王戦です。 獅子王戦といえば、 3巻で零くんが後藤九段に闘志を燃やし、 その対戦の前に島田八段に敗れた、 あの棋戦。 そのときの零くんの将棋で描かれたのは、 本戦で辻井九段を倒した対局と、 次に挑戦者決定戦のひとつ手前 準決勝 で 島田八段に負けた対局だけ。 その前の対局は 取り上げられませんでした。 ですが本巻では、 獅子王戦の本戦に進むための ランキングトーナメント戦の 準決勝と決勝の対局から ていねいに描かれたのです。 ここで優勝した零くんは 次は本戦に進みます。 ここからは私の予想ですが。 ランキングトーナメント戦の2局が こんなにしっかり描かれたからには、 本戦も1局ずつ取り上げられるはず。 そして、零くんが本戦を勝ち上がることで 「大切な人との時間を大事にすることと 将棋が強くなることは両立できる」 つまりは 「何も失うことなく幸せになれること」 を証明していく。 それが今後のストーリーの柱に なるのではないでしょうか。 その本戦の対局で これまで物語の中に登場してきた人物たちと 対戦していくことになれば、 これまでの物語の集大成として ふさわしい展開にもなります。 本戦を最後まで勝ち上がれば、 そこに待つのは ラスボスの宗谷冬司さんですし。 そんなことを考えると、 この獅子王戦が「3月のライオン」の物語の 最終章であるかのようにも思えてきます。 なんにせよ、 「未来」を目指すようになった零くんは、 これからは「失くす恐怖」と戦わないといけません。 私は「3月のライオン」15巻を読んで そんなことを考えました。 まとめ 「3月のライオン」の15巻。 本巻のテーマは、 零くんが過去と正面から向き合って のぞむ未来を目指すようになったこと。 その一方で、 ひなちゃんという「失くしたくないもの」を 手に入れた「報い」として、 「将棋が弱くなる」ことを 零くんは恐れているのではないかと 私は考えます。 何も失うことなく幸せになれることを 証明するための戦いとして 獅子王戦が進行していくと私は予想しますが、 実際にはどうなるのか 今後の展開が楽しみです。

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【3月のライオン 最新15巻 ネタバレ注意】零は生きる場所と理由を実感する

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スポンサードリンク 「3月のライオン特装版」14巻 あらすじと感想 夏まつり以降、急接近したあかりと島田と林田の3人。 不思議な3人の関係は桐山零と野口先輩の画策によって、時にすれ違い、時に重なり合いながら三月町や川本家を舞台に繰り広げられていくのでした。 果てしなく終りが見えない困難さで、この手強い相手を攻略するために今夜の夕食のカレーをエサに零を呼び出しました。 でも零一人の手には負えないので、思いついて林田先生と島田さんを呼んでみることにしたのです。 どちらもあかりに気があるようなので絶対に来るとふんでいましたが、残念ながら島田さんは聖竜戦の立ち合いで来られませんでした。 そもそも二人にあかりさんと接触するためのチャンスを作ったのは、野口先輩に林田先生がジタバタと終わりのない恋バナループの電話相談をしとことから、なんとかしてやりたいと思った野口先輩の発案だったのです。 零も林田先生と島田さんのどちらかにあかりさんとくっついて支えてやってほしいと思っていたからチャンスだと思いました。 とは言っても林田先生には分が悪い勝負なのでダメならきっぱりさせるのもまたよしという判断でもあったようでした。 ガサツなくせにシャイな林田先生に恋の芽が出るのか応援してあげたいですが、あいては島田さんなのでどっちも応援したいし困っちゃいますね(笑) ハゼ釣りで島田さんがリードする! 次に思いついたのはハゼ釣りでした。 川本家に来る途中にある赤い橋の所ではハゼ釣りをしている人が大勢るのです。 2人とも子供の頃には釣りをしていたことがあり、釣ったハゼはあかりがから揚げや天ぷらにしてくれると聞いてやる気満々でした。 けれど当日、ハゼ釣りのエサのイソメはまるで地球外生物のような恐ろしい姿で、ももとあかりを怖がらせ、せっかく釣り上げた47匹のハゼをさばけなくなったあかりの代わりに島田さんがさばいてくれました。 そうは言っても人の良いこの二人は、恋のライバルになる前に気の合う友達になってしまったのでした。 しかしひなたの願いは・・・ 夜の花火大会でひなたが、 「わたし・・・おねいちゃんと零ちゃん、すっごくお似合いだと思うんですよねぇ🌺」 なんて問題発言したので、相手が悪いとまさかの振り出しに戻る片思いバトルでした。 おじいちゃんのお店に向かう零とあかりの後ろ姿に、もしかしたらなんて思ってしまったのは私だけじゃないかもしれません。 なぜかすごくお似合いのような気がしました! 零・最後の学園祭 そして秋も深まる頃、零にとって最後となる駒橋高校の文化祭を迎えますが、奇しくも同じ日に職団戦が開催されるために零は審判として「職業団体対抗将棋大会」の会場にいました。 一方、クラスの出し物に奮闘するひなたは妖怪カフェを運営しています。 化け猫姿がかわいいひなたは自分に幸せをくれた零に食べてもらいたいと、1食分のメニューを残しておいたとメールするのでした。 その頃、会場では駒橋高校の先生たちは緊張と絶対に勝ちたい欲求で闇落ちしてゾンビ化していましたが、なんとか善戦して2回戦、3回戦へ躍進していました。 次の3回戦で勝てばベスト8入りで来期からはBクラス入りになるのです! ハチミツとクローバー そしてその相手となるのは「とあるデザイン事務所」の人たちなのですが、なんと「ハチミツとクローバー」の野宮匠、真山巧、高井戸、金子だったのです!! ところが今日が零にとって最後の学園祭だと知った島田さんたちが後を引き受けてくれて、ひなたの待つ橋高へと向かう零でした。 学園祭へ戻れた桐山零 その頃、零ちゃんが来てくれたらいいなと、窓の外を眺めているひなたを見て杏奈が言いました。 「ひなちゃんが待ってる桐山先輩って、ひなちゃんの好きな人なの?」 仲良しのつぐみちゃんも絶対にひなたは零のことが好きなんだと思うのですが、頑なに「おねいちゃんにピッタリな人」だと言うのです。 そして窓の向こうに現れた零を見つけて駆けだしたひなたは階段で転びそうになってしまい、あわてて支えてくれた零に 「来てくれてうれしいい~」と泣き出すのでした。 特装版の箱を見て「白ウサギちゃん」か「黒ウサギちゃん」か確認してから買ってくださいね! A4サイズで折りたためて可愛いし、とても使い勝手が良さそうですよ! 《白ウサギちゃん》バージョン&《黒ウサギちゃん》バージョン 今日は「3月のライオン」14巻発売後初の日曜日ですね。

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