新生児 黄疸 看護。 新生児黄疸について知っておくべきこと — みんな健康

新生児黄疸は危険?原因と数値の読み方、光線治療の基準値

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この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。 新生児黄疸は心配ない? 赤ちゃんの肌が黄色くなる黄疸の症状が出ていても、ほとんどは「あー、これは新生児黄疸だからとくに心配ないよ。 」と言われることが多いでしょう。 新生児黄疸の原因を簡単に言うと、赤血球が破壊されたときに生成される「ビリルビン」という物質が、まだ赤ちゃんの未成熟な肝臓では処理しきれず、血液中に増えてしまうためです。 このような新生児黄疸は「生理的黄疸(せいりてきおうだん)」と言われ、生後2-3日から生後10日前後の期間にしか黄疸の症状が見らません。 ところが、出生から24時間以内に見られる「早発黄疸(そうはつおうだん)」、または生後2週間以降に見られる「遷延性黄疸(せんえんせいおうだん)」の症状、また早発黄疸、遷延性黄疸ではなくてもビリルビンの量が多く黄疸症状が強い場合は、何らかの病気の可能性があります。 では、もし赤ちゃんが早発黄疸や遷延性黄疸、またビリルビンの量が多いと診断された場合、わたしたちはこれをどのように理解すれば良いのでしょうか。 今回は、新生児黄疸の症状を見極めるビリルビンの基準値と治療に使われる光線療法・交換輸血治療についてお話したいと思います。 新生児黄疸と高ビリルビン血症 新生児黄疸と高ビリルビン血症は、同じ意味ではありません。 高ビリルビン血症とは、血中ビリルビン値が1. つまり、血中ビリルビン値が高い状態を高ビリルビン血症と言い、新生児の身体に黄染(おうせん)が見られることを新生児黄疸と言います。 個人差はありますが、新生児期にはほとんどの赤ちゃんにある程度の黄疸症状が見られます。 また、母乳育児の赤ちゃんの一部には、1か月以上黄疸症状が継続する「母乳性黄疸」が見られる場合がありますが、こちらも一般的にはとくに心配の必要がありませんし、母乳育児を中断する必要もありません。 黄疸(おうだん):[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] 生理的黄疸の条件とは もし、新生児黄疸が生理的黄疸と認められた場合は、「黄疸の原因が病気ではない」「血中ビリルビン値が安全な数値である」と判断されたということです。 そのため、その時点での新生児黄疸の治療は必要ありません。 では生理的黄疸だと判断されるために必要な条件とは何でしょうか。 条件1. 早発黄疸・遷延性黄疸ではない 早発黄疸とは生後24時間以内に起こる新生児黄疸のことで、遷延性黄疸とは生後2週間以降に起こる新生児黄疸、または2週間以降も続く新生児黄疸のことです。 早発黄疸・遷延性黄疸に該当しなければ、生理的黄疸の可能性が高まります。 条件2. 新生児黄疸への対応|日本産科婦人科学会 条件3. 条件4. ある程度のビリルビンが肝臓で分解処理をされていても、血液中の直接型ビリルビン値が高ければ、しっかり排泄できていないことになり、病的黄疸を疑うきっかけになります。 そのため、新生児の血中ビリルビン値が高い場合は、「光線療法」や「交換輸血療法」による治療を行う必要があります。 新生児黄疸の治療を行う基準は、出生体重によって以下の様に変わります(病院によって基準値は変わる場合がある)。 では、光線療法や交換輸血とはどのような治療を言うのでしょうか。 新生児黄疸の光線療法とは 光線療法とは、間接型ビリルビンを直接型ビリルビンに変容させるために、高照度の光(紫外線)を新生児に当てる治療法のことです。 保育器の中の新生児にアイマスクをして、高照度の光を皮膚に照射することで、皮膚下のビリルビンを水溶性(直接型ビリルビン)に変えて、排泄しやすくします。 光線療法は、血中ビリルビン値が生理的黄疸の基準値になるまで24時間行い、基準値以下にならなければ、さらに12時間、24時間と治療を続けます。 ビリルビン値は、一旦下がってもリバウンドすることもあるため、経過観察を行うことが大切です。 光線療法の副作用 光線療法の副作用は、発熱、発疹、下痢、不感蒸泄(汗や皮膚水分の蒸発)の増加、また、皮膚・血清・尿が灰褐色になり貧血気味になる「ブロンズベビー症候群」などの症状が現れることがあります。 新生児黄疸の交換輸血療法とは 新生児に光線療法を行なっても血中ビリルビン値が生理的黄疸の基準値以下にならない場合、または高ビリルビン血症の原因が「母子間血液型不適合」な、血液の異常によって「新生児溶血性黄疸」が起こっている場合は、交換輸血療法が行なわれます。 交換輸血療法とは、ビリルビンの除去、新生児溶血性黄疸の原因である感作赤血球と抗体の除去、非感作赤血球の補充などのために、全身の血液を交換する方法のことです。 交換輸血療法の副作用 交換輸血療法の副作用は、血液の輸血によるアレルギー反応(呼吸困難、発熱、吐き気など)、また極稀に肺損傷が起こることが考えられます。 肺損傷は、通常は輸血開始から6時間以内に起こり、ほとんどが肺損傷から回復しますが、生命に関わる可能性もあるため注意が必要です。 ビリルビン値は日々変化する 新生児のビリルビン値は、毎日変化します。 そのため、2日目のビリルビン値が基準値内でも、3日目に基準値を超えてしまい、治療が必要になる場合もあります。 また、前述した通りビリルビンの基準値は、出生体重や出生時期によっても異なります。 生理的体重減少が激しい子、胎内感染を起こしている子、敗血症や新生児肝炎を起こしている子、その他の臓器閉塞を起こしている子も黄疸症状が出やすく、治療の対象になる場合があります。

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新生児黄疸とは?数値の基準値は?黄疸には種類があるの?

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スポンサーリンク• 新生児の黄疸(1) 黄疸とは、血液中のビリルビンという物質が増えることにより、皮膚や眼球結膜が黄色く染まってみえることをいいます。 このうちビリルビン値の急激な上昇や血清中の異常な高値、長期に遷延する場合を病的黄疸とよび、検査と治療を要します。 このビリルビンの多くは赤血球が壊れる際に酸素を運ぶ役割をもつへモグロビンから作られます。 このビリルビンを間接ビリルビン(非抱合型ビリルビン)いいます。 成人においては肝臓でグルクロン酸抱合を受け直接ビリルビン(抱合型ビリルビン)となって大部分は胆道から糞便中に排泄されます。 このようにビリルビンが肝臓で適切に処理されると黄疸はみられません。 胎児の時期は、ビリルビンの代謝は胎盤を介して、母親の肝臓において行われていたものが、出生と同時に自分自身の肝臓で行わなくてはなりません。 しかし、生後しばらくは新生児のビリルビン代謝経路は未熟な状態にあるためほとんどの新生児には黄疸が発現します。 高ビリルビン血症とは 高ビリルビン血症とは血中ビリルビン値が1. このような症状はほどんどの新生児において生後1週までの間にみられ、生理的黄疸と呼ばれます。 しかし、一定の値以上になると脳に障害を与えることがあり、生理的黄疸の場合でも新生児高ビリルビン血症は注意が必要とされます。 黄疸の時期による分類 黄疸は発生時期により以下のように分類することができます。 日本人の新生児の90%i以上に黄疸を認めますが、何ら後遺症を残すことなく経過します。 未熟児では、ビリルビン値がやや高く、遅延する傾向にあります。 生理的黄疸が起こる原因は、 胎児期には、赤血球の破壊から生じるビリルビンを、臍帯を経由して母体に引渡して処理してもらっています。 しかし、出生すると新生児は自分の肝臓でビリルビンを処理して排出していかなくてはならなくてはいけません。 しかし、新生児は、生理的に多血症のうえ、ビリルビンの産生の多さや赤血球の寿命が短いこと、腸肝への循環が盛んなこと、肝臓の機能が未熟などから生後に黄疸がみられます。 病的黄疸の原因 病的黄疸の原因としては以下のようなものがあげられます。 【溶血性疾患】 血液型不適合、赤血球形態異常など。 【血管外の多量の血液貯留】 頭血腫、帽状腱膜下血腫など。 【消化管からのビリルビンの吸収亢進】 消化管の機械的閉塞、蠕動の減少など。 【肝臓におけるビリルビン処理の減少】 肝臓・胆嚢の疾患(先天性胆道閉鎖や拡張症など)における肝臓でのビリルビンの取り込み減少や排泄障害、グルクロン酸抱合の低下。 新生児溶血性黄疸 新生児溶血性黄疸は、血液型不適合や赤血球形態異常などが原因で血中の赤血球が壊され、ビリルビンが上昇することで起こります。 母体間のABO式血液型不適合(母親がO型で子どもがA型もしくはB型)およびRh式血液型不適合(母親がRh陰性で子どもがRh陽性)が代表的です。 母親と胎児の血液が違う場合、胎児の血液が母親に血液に入ると母親の体に抗体ができます。 この抗体が胎盤より胎児にの血液に入ると、赤血球が破壊され、ビリルビンが生じて新生児溶血性貧血になります。 生理的な黄疸とは異なり、出生直後から強い黄疸が起こり、核黄疸を引き起こすこともあります。 ABO式血液型不適合は全出生の約2%に認められますが、ABO式血液型不適合溶血性黄疸の発症頻度は3000人に1人です。 Rh式血液型不適合は、ABO式血液型不適合に比べて重症化することが多く、臨床的に重要です。 核黄疸 新生児において高度の高間接ビリルビン血症の持続により、血管脳肝門を通過したビリルビンが脳に蓄積して生じる病気です。 急性期の臨床症状として、• 更に慢性期(生後1 ~ 1 年半)の臨床症状としてアテトーゼ、上方凝視麻痺、難聴などの核黄疸後遺症が出現します。 治療が遅れると中枢神経症状を示し後遺症を残すこともありますが、近年では、治療技術の進歩により減少傾向にあります。 母乳性黄疸 母乳栄養成熟児の約10~15%にみられる遷延性黄疸で、非閉塞型黄疸です。 生後4~7日ごろから黄疸が増強し、2~3週でピークに達した後も高ビリルビン血症が持続し、2~3か月で消失します。 ただし、身体的発育や発達は正常で、核黄疸を示す所見もなく、母乳栄養以外に遷延性黄疸の原因がないものをいいます。 以前は、母乳性黄疸を診断するために、母乳を一時的に中止し、人工乳に変更し、黄疸が軽減し、血中のビリルビン値が減少することを確認して判定していました。

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新生児の黄疸(1)

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日本小児科学会専門医。 2002年、慶応義塾大学医学部卒。 神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。 内科・小児科・アレルギー科を担... 生まれたばかりの赤ちゃんは、皮膚や目などが黄色くなることがあります。 これは「新生児黄疸」と呼ばれるもので、初めて見ると不安になりますよね。 黄疸のほとんどは生理的なもので、生後1〜2週間で改善しますが、なかには病気が原因になっていることもあります。 そこで今回は、新生児の黄疸にきちんと対処できるように、その原因や症状、治療法、ビリルビンの数値の基準値などをご説明します。 黄疸とは?新生児期の赤ちゃんに現れる? 「黄疸」とは、体内でビリルビンという物質が増加して起こる現象です。 ビリルビンは黄色い色素をもっているので、血液中のビリルビンの濃度が高まると肌や粘膜が黄色く見えるようになります。 生後2~3日ほどの新生児に症状が現れることが多く、新生児の黄疸を特に「新生児黄疸」と呼びます。 出産後、産婦人科でも経過を見ていきますが、ママとしても次のような症状に注意してあげましょう。 目や肌が黄色くなる 生後2~3日目に肌や白目の部分が黄色くなり、その後1~2週間かけて徐々に消えていきます。 新生児黄疸の特徴的な症状です。 うんちが白くなる 通常増加したビリルビンは自然と体外に排出されるのですが、生後2週間を経過しても黄疸があり、白い便がみられるときは胆道閉鎖症を疑います。 関連記事 新生児黄疸の原因は?黄疸には種類がある? 黄疸が現れる原因は、血液中のビリルビン濃度が高くなってしまうことです。 ビリルビンは血液中の赤血球が分解されて発生しますが、普通は肝臓で処理されて体外に排出されるので、体内のビリルビン濃度が高まることはありません。 しかし、新生児黄疸がよく知られていますが、様々な原因によって次のような種類の黄疸が現れます。 新生児黄疸(生理的黄疸) 生まれたばかりの新生児の血液には赤血球・ヘモグロビンがたくさん含まれており、生まれると同時にこれらの大量の赤血球が徐々に分解されるため、ビリルビンが一時的に増加します。 新生児期は肝臓の働きが十分ではないため、大量のビリルビンを処理しきれず、新生児黄疸として症状が現れてしまうのです。 新生児の肝臓の働きは、時間が経てば成長して処理能力も上がりますので、自然に黄疸が治癒されます。 そのため、病気ではない黄疸として、生理的黄疸とも呼びます。 母乳性黄疸 新生児黄疸は遅くとも生後2週目には消えますが、母乳育児の赤ちゃんは生後1ヶ月を過ぎても黄疸の症状が残ることがあります。 これは母乳性黄疸の可能性が高く、母乳に含まれるホルモンが肝臓の酵素の働きを弱めるため、赤ちゃんの体内でビリルビンの処理が遅れてしまい、黄疸の症状が続きます。 母乳性黄疸であれば、新生児黄疸と同様に自然に回復しますが、生後1ヶ月を過ぎて症状が残る場合には、他の病的な黄疸の可能性もあります。 ミルクに切り替えて様子を見たり、1ヶ月健診で相談するなど、原因を明確にしておく必要がありますね。 関連記事 新生児黄疸と診断するビリルビン数値の基準値は? 新生児の黄疸が生理的なものか、病的なものかを見分けるために、経皮的ビリルビン検査と呼ばれる方法で皮膚の上からビリルビン濃度を測定します。 また、生後24時間以内に見た目で確認できるほどの黄疸が現れる場合には、治療が必要となります。 新生児黄疸はミノルタ黄疸計で診断するの? 肌や目の色から黄疸が疑われるときに、まず経皮的ビリルビン検査を行いますが、その際に利用するのがミノルタ黄疸計です。 採血する必要がないことから、赤ちゃんに優しく、採血よりも簡単に測定が可能です。 基準値は出生体重にも左右されますので、数値が高くても慌てずに産婦人科の先生に相談しましょう。 新生児黄疸に治療は必要? 生理的な新生児黄疸なら治療の必要はありません。 しかし病的黄疸の可能性があり、血液中のビリルビンの値が日齢ごとの基準値を超えている場合は、麻痺などの神経症状が残る核黄疸を予防する目的で、ビリルビン値を下げる治療が行われます。 日光や蛍光灯の光に当たると血液中のビリルビンの濃度が減少することがわかっているため、まずは光線療法が行われます。 青い光や緑色の光を当ててビリルビンの値を下げます。 ただ、光線でもビリルビンの値が下がらなければ、体内の血液の一部を置き換える「部分交換輸血」、原因によりガンマグロブリン投与などが行われます。 ちなみに、昔は黄疸が出た場合に、血液中のビリルビン値を下げるために日光浴をしたほうがいいという指導がされていました。 しかし現在では、日光を当てても劇的な治療効果は見られないため、きちんと光線療法を行うことが一般的です。 日光に当てていないから黄疸が治らないといったことはないので、気にしすぎないでくださいね。 新生児黄疸はいつまで続くの? 本来は排出されるビリルビンが長く体内に留まると、ビリルビンが脳神経細胞を壊して「核黄疸」という病気を引き起こす危険があります。 早期の治療をすれば回復が見込めますが、3日以上過ぎると発熱やけいれんなどが現れ、1週間以上過ぎると筋緊張がなくなりグッタリとしてきます。 ここまで症状が進むと、脳性麻痺などの後遺症が現れ、場合によっては命にかかわってくるため、早期治療が大切です。 関連記事 黄疸と癌の関係は? 黄疸の原因の一つに肝臓機能の低下が挙げられますが、肝臓癌が発症しているのではと心配になるママも少なくないようです。 ただ、小児での肝細胞癌はごく稀です。 心配になりすぎることはありませんよ。 また、黄疸の治療で使用する光線療法が、赤ちゃんの癌に影響するのでは、という意見もあるようです。 しかし、小児がん自体の症例が少なく、因果関係ははっきりとはしていません。 新生児黄疸になっても目に影響はないの? 黄疸の症状の一つに、目の白い部分が黄色くなることがあります。 目には毛細血管が張り巡らされているため、黄疸の原因であるビリルビンの血中濃度が高まると、白眼が黄色くなってしまいます。 ただ、新生児黄疸であれば自然と治癒していくもので、目に影響はないとされています。 「光線療法が目に悪いかも」と心配になるママも多いようですが、アイマスクをかけて行う、足元から光線を当てて目には強く当たらないようにする、など対処もされます。 もし不安が強いときには、産婦人科医に相談してアイマスクをしっかり固定するなど、考慮してもらうといいでしょう。

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